カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

【USM】アブソル雑記その5 イカサマ特殊メガアブソル【育成論】

いつもの緩い雑記でございますが、今回はウルトラサン・ウルトラムーンに入り初めて、一つの型についての育成論記事になります。


Ⅰ.型紹介


努力値B188-C100-S220

今回はタイトル通りメガアブソルとなります。
七世代のメガアブソルは以前と比べるとより役割対象を明確化した方が活躍しやすいという感覚が私にはあるため、今回も倒せる相手を絞って調整をしています。

<調整>

・素早さ
最速70族抜き(メガシンカ前)
最速110族抜き(メガシンカ時)

・火力
だいもんじ
H252振りナットレイ高乱数一発 99.4%〜119.3%
HD特化ナットレイ確定二発 75.1%〜88.3%
H244振りテッカグヤ確定二発 50.2%〜60%
無振りメガメタグロス確定二発  61.9%〜73.5%
無振りキノガッサ確定一発 114%〜134.8%
H252振りギルガルド低乱数二発  44.3%〜52.6%
無振りドリュウズ確定二発 78.9%〜92.9%

れいとうビーム
H4振り霊獣ランドロス確定一発 123.6%〜145.4%
H252振り霊獣ランドロス確定一発 104%〜122.4%
H252振りチョッキ霊獣ランドロス確定二発 69.3%〜83.6%
H4振りメガボーマンダ確定一発 107.6%〜128.6%
H252振りメガボーマンダ乱数一発 91%〜108.9%
HD特化メガボーマンダ確定二発 65.3%〜77.2%
無振りガブリアス確定一発 104.9%〜124.5%
H252振りサンダー乱数二発 46.7%〜55.8%
H4振り霊獣ボルトロス確定二発 65.8%〜77.4%
H252振りカバルドン確定二発 51.1%〜60.4%
HD特化カバルドン確定三発 35.3%〜41.8%

イカサマ
AS振り陽気メガメタグロス確定二発  81.2%〜96.7%
AS振り陽気ミミッキュ確定二発  58.4%〜70%(※剣舞込:117.6%〜138.4%)
竜舞一積みAS振り陽気ギャラドス確定二発  84.2%〜98.8%
竜舞一積みAS振り陽気メガギャラドス確定三発 37.4%〜44.4%(※二積み時50.2%〜59.6%)
AS振りメガバシャーモ確定三発  36.5%〜42.9%
AS振りメガリザードンX高乱数二発 49.6%〜58.8%

・耐久
いじっぱりA特化霊獣ランドロス地震確定二発 84.2%〜99.2%
陽気A特化ガブリアス逆鱗低乱数一発  84.2%〜100.7%
火傷込いじっぱりA特化メガギャラドス一舞滝登り確定二発 52.8%〜62.1%
火傷込陽気A特化メガメタグロスアイアンヘッド確定三発 39.2%〜47.1%
火傷込陽気A特化メガメタグロスコメットパンチ低乱数二発 45%〜52.8%
火傷込陽気A特化ミミッキュじゃれつく確定二発 50%〜60%
陽気A特化キノガッサテクニシャンマッハパンチ低乱数一発 85.7%〜102.8%
臆病C特化ジャローダリーフストーム確定二発 83.5%〜98.5%

特殊型メガアブソルで倒したいポケモンの多くは物理メインのポケモンが多いため、努力値や鬼火により物理方面を固め、試行回数を増やしていく目的があります。
特殊はそもそも耐えてまで戦いたい相手がいないのでほとんど無視しています。
また、上記の通り火力は相当絞っているため、確定一発で落とせるポケモンは少ないです。
そのため汎用性は低く、倒したい対象がいない限り気軽に選出できない点も無双を狙うメガアブソルとは違う点になります。

<おにびとイカサマについて>
今回特徴的なのはこの二つの技になります。
おにびは以前に比べるとメガアブソル的にはメジャー化してきましたが、それでもまだ警戒されにくい部類に入ります。
そもそも特殊型というのに半分も技スペースを占めている点は大丈夫なのか?という疑問もあるかもしれませんが、実のところ七世代環境におけるメガアブソルに欲しい特殊技はだいもんじれいとうビームぐらいです。
タイプ一致のあくのはどうは、それで倒したい相手がいませんし、弱点をつけたとしても環境トップにいるポケモンのほとんどは確定三発かそこらになります。
10まんボルトギャラドスがアブソル相手に初手メガシンカせずにりゅうのまいを積む事も多いのでその隙をついて打点を与える事もできますが、使用機会が限られすぎています。
そのため特殊一本に絞ると、予想以上に技スペースが余るのが現状です。
そのスペースを埋める意味で今回の二つを採用しましたが、無論何も考えず採用したわけではありません。
特殊メガアブソルの利点は高い素早さから攻撃範囲の広い特殊技を放てる点です。
しかしそれも弱点をついてこそという面があり、役割対象外の相手には大した火力を出すことは出来ません。
そのため、無策のままでは積みの起点にされ、見事に相手の良いようにされてしまいます。
おにびやイカサマはそういったつるぎのまいりゅうのまいといった物理方面の積み技を抑止、または狩るために採用しています。
加えておにびであればアブソル自身の耐久をごまかせるようになり、行動回数も増え、スリップダメージと併せて相手に負担を強いる事が出来ます。
また、おにびとイカサマの相性の良さもポイントの一つです。
その話をする前にまずイカサマの仕様を以下にまとめます。

イカサマ
威力 95
命中 100
PP 15
分類 物理

イカサマのダメージ計算対象内
・相手の攻撃実数値
・相手の攻撃ランク
・自身の状態異常
・自身の特性
・自身の持ち物
・相手の防御力

イカサマのダメージ計算外
・自身の攻撃実数値
・自身の攻撃ランク
・相手の状態異常
・相手の特性
・相手の持ち物
・自身の防御力

上記の通り、イカサマはあくまで相手の攻撃実数値とランクを対象としており、相手の状態異常は考慮されません。
なので、相手が火傷を負っていてもつるぎのまいを一回積んでいれば、イカサマはA二段上昇時のみの数値で攻撃できるのです。
火傷を負った相手が埋め合わせのために積もうとするため、その隙を狙う事もでき、且つ積まれてもアブソル自身が攻撃に耐え得る様になるという利点もあります。
メガアブソルの素早さも相まって上から両方を叩ける点はある意味魅力といえるでしょう。(りゅうのまいで上取られたら知りません)

<役割対象>
今回のメガアブソルはあくまで特殊技で戦う事がメインとなります。
ですので主な役割対象はだいもんじれいとうビームで狩る事の出来るポケモンとなります。

役割対象となるポケモン
・霊獣ランドロス
メガボーマンダ
ガブリアス
ナットレイ
カバルドン
カミツルギ
グライオン
メガメタグロス
ミミッキュ
ギャラドス
メガクチート
メガガルーラ
※→鬼火+イカサマ対象 倒すよりかは負担を掛けさせ、後続に繋ぐのが主な役割

※印以外が基本今回のメガアブソルの対象となり、これらのポケモンがいれば選出していく形になります。
※のポケモンメガアブソルが役割を終えた後等に出てきたとき、仕事をさせない為に鬼火等で妨害するのが主になります。


Ⅱ.パーティ紹介

折角なので今回のメガアブソルと一緒に連れて行ったポケモン達の紹介も軽く行います。
例の如く遊んでいますので参考程度にどうぞ。


努力値H4-A252-S252

・解説
特筆することもない位私にしては一般的なガブリアスです。
技構成も説明しようがないので割愛します。
今回のメガアブソルは物理型のようにエースアタッカーの様な役割が持てないので、代わりとなるエースアタッカーとして採用しています。
外にも相性補完に優れているミミッキュなどもお勧めです。
個人的にガブリアスの方が好みだったのでガブリアスを採用しました。



努力値H252-B252-S4

・解説
こちらは【アブソル雑記その1】で紹介したギャラドスとまったく同じものになります。
霊獣ランドロスなどは基本アブソルで見るのですが、どうしてもアブソルがそれ以外でまったく刺さらない状況の時は代わりにギャラドスを選出するという選択肢が取れたりします。
こちらはランドロスから上を取る事が出来ないので、どうしてもダメージを負ってしまう点がややネックですが、比較的安定して後出しすることができます。



努力値H252-B4-C148-D100

・技
めざめるパワー(氷)
主に後出ししてきた地面タイプ等に打ちます。
アナライズ補正も含まれるため交代際の火力は馬鹿にできません。

ラスターカノン
メインウェポンその1。
主にカプ・テテフやカプ・コケコといったフェアリー相手に使用します。

10まんボルト
メインウェポンその2。
カプ・レヒレマリルリといった相手を含め、等倍であれば一番火力の出る技です。

ボルトチェンジ
技スペースが余ったので、あるだけで便利な技ということで採用。
相手の交代読み等を狙って使えばアナライズ補正も含めて攻撃できるので相手へかけられる負担も大きくすることができます。地面タイプには注意。

・解説
上記のポケモンだけだとカプ系を含めたフェアリー全般や水タイプに弱いため、それらを一掃するため採用しています。
確実に一撃を耐える頑丈も魅力的ですが、このジバコイルの役割は先述したポケモン達を倒すためなので、地面技を無理矢理耐えて突破するという手段よりも、チョッキで後出しできる回数を増やし、アナライズで火力の底上げを狙っていく方がマッチしています。



努力値H100-A4-B140-D44-S220

・技
じしん
もろはのずつきが半減され、且つ地面が弱点となる対鋼用の技。
後は命中安定と反動が無いため、後処理用の技としても使えます。

ロックカット
Sを多めに割いているので、一回積むだけでも最速カプ・コケコも抜くことができます。
つるぎのまいとどちらを積むかは相手のPT次第です。

つるぎのまい
火力の底上げを図ります。
一積イワZでHB特化輝石ポリゴン2も確定一発で落とす事が出来ます。

もろはのずつき
メインウェポン。
Z技化することで一回だけ反動を無効にして使う事が出来ます。
また、Z技化しなくても無振りミミッキュ程度であれば一撃で葬る事が出来ます。

・解説
上記のポケモン達だけではポリゴン2等の高耐久ポケモンの突破が難しく、本来それは物理型メガアブソルが担う役割でした。
それができない以上その代わりとなって高耐久ポケモンを葬り去るポケモンが欲しいということでラムパルドを採用。
積み技二つ搭載は、諸刃と地震だけで事足りてしまうと感じたため、選択肢として残しています。
調整以下になります。

【素早さ】
無振り85族抜き
【耐久】
陽気A特化ミミッキュぽかぼかフレンドタイム確定耐え 84.3%〜99.4%
陽気A特化メガボーマンダじしん確定耐え 82.1%〜97.2%
臆病C特化カプ・コケコ10まんボルト確定耐え  79.4%〜94%
【火力】
イワZ
威嚇込H252振りメガボーマンダ確定一発 100.9%〜119.8%
剣舞一積みイワZ
HB特化輝石ポリゴン2確定一発 102%〜120.8%
もろはのずつき
H4振りミミッキュ確定一発 131.2%〜155.7%
B252振りミミッキュ確定一発 100.7%〜119%

型破りのお蔭でミミッキュの化けの皮を無視して攻撃できるため、対面ではかなりの確率でミミッキュを倒してくれます。
しかし一方でやはり耐性の脆弱さと足の遅さがネックになり、癖のある立ち回りを強いられます。
そのため、メガアブソルにおにびや、ギャラドスによる威嚇+でんじはによるサポートを受けてから繰り出すと動きやすさがグッと変わります。



努力値H4-C252-S252

・技
やどりぎのタネ
交代読みで使います。
使った後はこちらも退かなければなりませんが、交代先にやどりぎによる回復を入れられる点は優秀です。
また、交代読みが決まればこちらのスカーフを読ませない事もできます。
正直ねむりごなかギガドレイン辺りでもいいんじゃないかって気がしまくってます()

めざめるパワー(氷)
メガボーマンダ等に対して上から打点を与えます。
ある程度消耗していないと強気に打てないので、本当に奇襲するときに使う感じです。

ヘドロばくだん
メインウェポンその1。
特筆することも特になし。

リーフストーム
メインウェポンその2。
こちらも特筆すべき事は無し。

・解説
全体的に素早さが低めだったのでスカーフ型が欲しくなり、PT全体が素早さの高い水タイプなどに弱い事に気が付いたのでスカーフフシギバナを採用。
ほとんど奇襲に使う様な感じですが、火力も耐久も馬鹿にならないため、思っていた以上に今の環境で動ける型だったりします。


PTの構成としてはメガアブソルで倒せないポケモンをカバーしつつ、万が一メガアブソルで対処が漏れてしまう、もしくは選出しづらいPTの補完を他のポケモン達でさせていく形で組んでいます。
それでも格闘への対抗策が皆無なのと、ゲッコウガに弱い所が如実に表れているので、ある程度PTの入れ替えはして調整してみるといいかもしれません。

Ⅲ.使用感
まず倒したい役割対象に関してはしっかり仕事をしてくれたという印象が強かったです。
霊獣ランドロスナットレイカバルドンに対しては特に相手に仕事をさせず処理できていました。
反面、メガボーマンダについては最速相手では抜かれてしまっているため、何もできずに返り討ちにされてしまう事もあったため、安定して倒せるとは言い難いのが現状です。
また、ャラドスやミミッキュがアブソルに対して出てくる事も多く、そういった相手に対して鬼火で機能を停止させてから退場、もしくは交代し、ギャラドスで受けきるといった回し方もできたため、特殊や両刀型の弱点である積みの起点にされるという要素は排除できたと感じています。
後は地味な所ですが相手のスカーフ判定にも役立つ場面も多く、仕事を終えた後ならば霊獣ボルトロスカプ・テテフのスカーフ判定してから退場という動きもできました。
苦手な相手(ほとんど仕事ができない相手)としてはメガアブソルより速い特殊全般、炎タイプ、バシャーモといった所です。
特殊耐久については完全に無振りのため、耐えられる範囲がジャローダリーフストームが限界であるため、それ以上の火力を見込める相手には素直に引くしか術がありません。
また、バシャーモはおにびは無効・イカサマ半減と良い所がないのでガブリアスギャラドスに任せるしかない状況ではありました。
勿論そういったポケモンを無理して相手する必要は無いので、後続に任せられるのであれば、しっかりカバーしてもらって立ち回るのが良いと思います。


Ⅳ.比較対象
実は今回のメガアブソルの型で、どうしても比較しなければならないポケモンが一匹います。
それはメガヘルガーです。
というのも、このポケモンメガアブソルと同速であると同時に、特殊火力・耐久が共にメガアブソルの上を行きます。
その上どちらもあくタイプでメガシンカ枠であり、今回のメガアブソルの技構成をほとんどコピーできてしまいます。
ですのでメガヘルガーと比べてメガアブソルの利点となる要素をしっかり見出す必要があります。
そして、そのメガアブソルメガヘルガーと比べて勝っている点は対地面性能です。
メガヘルガーもめざめるパワーでランドロス等に打点を与える事が出来ますが、チョッキやスカーフを相手にした場合、逆に一撃で葬られてしまいます。
対してメガアブソルじしんならば、おにびが入らずとも一発耐える事が可能です。
また、カバルドンに対しても、おにび込みで受けられるダメージ量の違いに加え、あくびステルスロックによるカバルドンの仕事を封殺できる点もメガアブソルの利点になります。
また、地味な利点としてはナットレイに対して退かれる事がほとんどないという点です。
思っていたより警戒されず、そのまま突っ張ってくれるので処理も楽に済ませる事ができます。
ともあれ、対地面性能・カバルドンの封殺という面ではメガアブソルに軍配が上がるため、それほど差別化を意識しなくても良いでしょう。


今回はこの辺で、メガシンカ枠としては地味な役回りではありますが、役割対象をきっちり捉えて選出すれば、きちんと仕事をこなせる型となっておりますので、是非お試しください。

最後に、久しぶりに参考動画載せておきます。